随分こちらのブログを留守にしてしまいました。

私は、ケアマネージャーとして、忙しい日々に追われながらも、
ご利用者様とそのご家族の笑顔と『ありがとう』の言葉に元気をもらって、
自分なりに頑張っています。

一度は諦めた『夢』。
でも今その夢だった仕事に就いて、全力で仕事をしています。
その幸せをかみしめています。

当たり前のことができなかった、あの苦しい日々。
毎日が地獄だったあの頃。
最初にかかっていた医師から『一生、うつ病は治らない』言われた残酷な言葉。
暗いトンネルには出口がないと思ったことが数えきれないほどありました。


あたりまえのことができること。
それが、幸せなことであるということは
あの地獄の日々を経験したからこそ、
わかったのだと思います。


うつ病との闘病の１１年の経験は
今のケアマネージャーの仕事に活かされています。


『ご利用者様とそのご家族の辛さは、
　その立場になった人でないとわからない』
そのことを肝に銘じて、
ご利用者様とそのご家族と向き合っています。
もちろん、ご利用者様とそのご家族の気持ちを
理解する努力はしています。
でも、当事者でないとわかないことがあるというのは
自分がうつ病になったことで、痛感しています。
だから、安易に「貴方の辛い気持ちわかります」とは言いません。
自分が言われて、不快な思いをした経験が何度もあったから。


昨年５月に病院をかえて、
その医師からうつ病は治っていると言われてから
処方が多すぎた抗うつ剤を時間をかけて減薬していきました。
まだ、精神安定剤に頼っていますが、
先週、抗うつ剤から卒業できました。
両親がとても喜んでくれました。
１２年かけてようやく両親を安心させることができました。
闘病生活を支えてくれた両親。


しかし、その父が、再発と思われる『肺がん』を発症しました。
以前に肺がんの手術をしてから、あと少しで５年でした。
手術した肺と反対の肺に癌が見つかりました。
私も説明に立ち会いました。
医師より
「９割、ほぼ間違いなく癌でしょう」
と、言われました。
100％と言わないのは、まだ病理検査をしていないからです。
でも、受けた検査の内容から考えて
事実上の『癌宣告』です。
今週の月曜日のことでした。

年明け４日に気管支内視鏡検査を受けて
組織をとって『再発』か『別の種類の癌』か特定します。
その結果の説明を１月１６日に両親と聴きます。

 
父は、もう外科手術ができません。
5年前の手術のときに
生きるために必要なギリギリ限界まで切除しているのです。
それでも転移を考えれば不十分な切除でした。
でも、それ以上切ると生きていけないと言われました。
だから、もう手術はできません。


その事実が示すことは、
抗がん剤治療にしても放射線治療にしても
父はその人生を全うするまでがんと闘い続けるということ。

そして、そのキーパーソンを私がするということ。
私が母を支え、そして父の闘病を支えるということ。
いずれ私が父を介護することになるということ。

その現実を必死受け止めようとしているところです。


永年、両親に心配をかけ続けてきた娘として、
父が、これからも父らしく最後まで過ごせるように
精一杯のことをしていきたいと思います。

それが、私の闘病生活を支えてくれた父への
恩返しであり、
最後にできる『親孝行』だと思います。


今年の正月は、父と酒を呑みたいと思います。
『自分の快気祝い付き合ってほしい』と、嘘をついて
奮発して７千円もする日本酒を買ってきました。
父においしいお酒を呑んで欲しくて。
なぜなら、父がお酒を呑める最後の正月になるかもしれないからです。


これから、父と過ごす日々を大切にして
父が父らしく過ごせるように
精一杯のことをしたいとおもいます。



どんなに暗く長いトンネルでも、
ゆっくりでもいいですから
つかれたら休んでもいいですから
一歩一歩と歩いていれば、
必ず『光』が見えてきます。

私は１１年かけて『光』にたどり着きました。


だから、『貴方』にもいつか『光』が見えます。

それまで、どうか生きていてください。


同じ地獄を味わった、
元うつ病患者かたつむりの『心からの願い』です。


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